平安時代に建立された延勝寺の跡。
歴史・概略
- 延勝寺(えんしょうじ)は、平安時代後期の近衛天皇により建立され、久安5年(1149年)に落慶供養が行われた。「みやこめっせ」から東大路通にかけての東西二町、南北一町ほどの規模であったと推定されており、この場所の他「みやこめっせ」前にも延勝寺跡を示す石碑が立っている。
- 延勝寺は、京都白河に天皇家が建立した六つの御願寺(六勝寺)のうちのひとつで、白河天皇が法勝寺(ほっしょうじ)を建立したことに始まり、その後、尊勝寺・最勝寺・円勝寺・成勝寺・延勝寺と次々に建立されていった。すべてに勝の字を含んだこれらの寺を総称して六勝寺と呼ぶ。
- 平安時代後期は白河天皇から始まる院政の時代で、白河の地には御所が置かれるなど、政治の表舞台であった。しかし武家の時代になると権力は失われ、火災や戦乱に見舞われるなど勢力は次第に衰えていき、京都を中心に起こった「応仁の乱」以降はすべて廃絶してしまった。
見どころ・おすすめ
- 御願寺(六勝寺)跡や御所跡など、周辺には院政期の史跡が点在している。石碑や案内などが置かれているので回ってみるといい。
施設データ
地図 |
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住所:京都府京都市左京区岡崎成勝寺町 周辺の史跡を探す |
主な施設 |
石碑のみ |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・地下鉄「東山」駅から約0.4Km ・京阪電車「三条」駅から約1Km 【バス】 ・市バス「岡崎公園[ロームシアター]」「東山仁王門」バス停 ・京都バス「東山二条・岡崎公園口」バス停 ・京阪バス「東山二条」バス停 【マイカー】 ・名神高速「京都東IC」から約6Km |
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