愛知県愛西市にあった戦国時代の平城。小木江城ともいう。
歴史・概略
- 室町時代後期、尾張の織田信長が美濃攻略と時を同じくして伊勢周辺に勢力を伸ばす。この一帯では一向宗門徒が大きな勢力を持っており、信長はそれに対処するため永禄10年(1567年)頃、信長の弟・彦七郎信与(信興)に築城させたとされる。
- 元亀元年9月(1570年10月)、大阪本願寺が反信長の狼煙を上げる(石山合戦)。これに呼応し長島でも門徒宗が蜂起し伊勢長島城が落城、元亀元年11月16日(1570年12月13日)に古木江城が襲撃される事態となった(長島一向一揆)。
- しかし、当時の織田軍は石山本願寺のほか、比叡山では朝倉・浅井と対陣(志賀の陣)、三好や六角の残党も勢いを盛り返すなど、四方に敵をかかえており動ける状態にはなかった。結局支援のないまま時が過ぎ、5日後の元亀元年11月21日(1570年12月18日)、信興は自害し落城、その後古木江城は廃城となった。
- 読み:こきえじょう
- 築城:永禄10年(1567年)?
- 廃城:元亀2年(1571年)
- 築城主:織田信興(おだ・のぶおき)
- 構造:平城
- 主な城主:織田信興
見どころ・おすすめ
- 石碑のみの史跡なので、わざわざ行くほどの場所ではない。ただ、車があれば伊勢長島城からさほど遠くはない。道の駅「立田ふれあいの里」のすぐ隣にあるので休憩がてらに寄ってみるといいかも。
史跡情報
地図 |
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【場所】
愛知県愛西市森川町村仲 |
主な施設 |
石碑のみ |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・名鉄電車「佐屋」駅から約2Km 【バス】 【マイカー】 ・東名阪自動車道「弥富IC」から約4Km |