石川県と富山県の県境の山中、源平合戦のひとつ「倶利伽羅峠の戦い」において、平家軍が本陣をおいたとされる場所。
歴史・概略
- 信濃国木曽において平家打倒の兵を挙げた木曽義仲(源義仲)は、北陸に勢力を伸ばし、奥州の藤原氏や関東の源頼朝らと並ぶ一大勢力となっていた。
- 平家軍は義仲追討のため、北陸に平維盛(たいら・これもり)を総大将とした大軍を派遣、加賀と越中の国境・倶利伽羅峠(くりからとうげ)に陣を置いた。そして、義仲軍は平家軍が寝静まった頃を見計らい、数百頭の牛の角に松明を括り付け一斉に平家軍に突入させた。この「火牛の計」と呼ばれる策によって平家軍は大混乱に陥り、義仲は見事勝利を収めたと言われる。
- 木曽義仲に関わるおもな出来事
1154年 源義賢の次男として生まれる
1155年 「大蔵合戦」で源義朝により父・義賢が討たれる
1180年 以仁王が平家追討の令旨を出す
1180年 挙兵
1180年 市原合戦
1181年 横田河原の戦い
1183年 倶利伽羅峠の戦い
1183年 入京
1184年 宇治川の戦い
1184年 粟津の戦いで討死 - 「源平の合戦」のおもな戦闘
1180年 宇治平等院の戦い
1180年 富士川の戦い
1183年 倶利伽羅峠の戦い
1184年 一ノ谷の戦い
1185年 屋島の戦い
1185年 壇ノ浦の戦い
見どころ・おすすめ
- この周辺には「倶利伽羅峠の戦い」に関わる史跡が点在しているので、まとめて回るのがよいかと。
- 「道の駅 倶利伽羅源平の郷」には「倶利伽羅峠の戦い」に関する歴史資料館があるので覗いてみるといい。
史跡情報
地図 |
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【場所】 富山県小矢部市石坂 【付近の史跡】
[ 東・約0.7km ] 塔乃橋(倶利伽羅峠の戦い)
[ 東・約0.9km ] 矢立(倶利伽羅峠の戦い)
[ 東・約1.8km ] 巴塚・葵塚
[ 東・約3km ] 埴生護国八幡宮(倶利伽羅峠の戦い)
[ 南西・約18km ] 金沢城公園
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主な施設 |
展望台 |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・IRいしかわ鉄道/あいの風とやま鉄道「倶利伽羅」駅から約4Km 【マイカー】 ・北陸自動車道「小矢部IC」から約7Km ・駐車場あり |