「源氏物語」の作者とされる紫式部の墓。平安時代の公卿・小野篁の墓も並んで立てられている。
歴史・概略
- 紫式部(むらさきしきぶ)は、平安時代の中頃活躍した歌人。「小倉百人一首」にも選ばれている歌人のひとりで、何よりも世界最古の長篇小説である「源氏物語」の作者と言われている。藤原氏の一族であった彼女は、当時の権力者であった藤原道長に見出され、道長の娘で一条天皇の中宮であった藤原彰子(上東門院)に仕えた。そして源氏物語を執筆、また宮中での生活を紫式部日記などに書き記した。
- 小野篁(おの・たかむら)は平安時代初期の公卿で、嵯峨天皇から文徳天皇にかけて仕えた。文人として優れ、小倉百人一首にも歌を残すひとりである。地獄を行き来し閻魔大王を補佐していたとの伝説がある。
- 紫式部は色恋を描いたために地獄落ちし、それを小野篁が閻魔様にとりなしたとの伝説により、二人の墓が並んでいるといわれる。
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史跡情報
地図 |
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【場所】 京都府京都市北区紫野西御所田町 【付近の史跡】
[ 東・約0.7km ] 小松帯刀寓居・御花畑屋敷跡・薩長同盟所縁地
[ 南・約0.7km ] 百々橋の礎石(応仁の乱)
[ 西・約0.9km ] 船岡山城跡
[ 南東・約0.9km ] 持明院仙洞御所跡
[ 南・約0.9km ] 山名宗全邸跡
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主な施設 |
小野篁の墓・紫式部の墓 |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・地下鉄「鞍馬口」「北大路」駅から約0.9Km 【バス】 ・市バス「北大路堀川」「堀川鞍馬口」バス停 ・京都バス「北大路堀川」バス停 【マイカー】 ・名神高速道路「京都南IC」から約10Km |