平安時代末期、武家政権を打ち立て権勢を誇った平清盛が京に築いた邸宅跡。
歴史・概略
- 平清盛(たいら・きよもり)は、桓武天皇を祖とする桓武平氏の一族で、伊勢国を本拠とした伊勢平氏の頭領。後白河天皇の側近として勢力を拡大、平氏政権を樹立して絶大な権力を得た。
- 西八条殿(にしはちじょうどの)は、平氏一族の屋敷が集まる場所で、鴨川東岸にある六波羅(ろくはら)とともに京都における平氏の本拠のひとつとなっていた。
- 西八条殿があったのは、八条通りの北、大宮大路の西で、今の梅小路公園がある一帯にあたる。若一神社(にゃくいちじんじゃ)はそこから大分西にずれるが、若一神社は西八条殿内にあった鎮守社であったと伝わる。
- 養和元年(1181年)、各地で反平家ののろしが上がる中、清盛が64歳で没すると放火によって屋敷に火がつけられたという。さらに2年後の寿永2年(1183年)、木曽義仲(源義仲)の入京によって平家が都落ちする際、自ら屋敷に火を放ち焼失した。これ以後、平家は二度と京の地を踏むことも叶わず滅亡するに至った。
史跡情報
地図 |
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【場所】 京都府京都市下京区西大路通八条上る 【付近の史跡】
[ 南東・約0.5km ] 西寺大炊殿跡
[ 南東・約0.6km ] 西寺跡
[ 北東・約0.8km ] 六条判官源為義公塚
[ 東・約1.1km ] 羅城門遺址(平安京)
[ 東・約1.1km ] 六孫王神社
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主な施設 |
若一神社・平清盛公西八条殿跡碑・平清盛公御手植えの楠 |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・JR「西大路」駅から約0.3Km 【バス】 ・市バス「西大路八条」バス停 【マイカー】 ・名神高速道路「京都南IC」から約5Km |