愛知県岡崎市にあった城。江戸時代の岡崎藩藩庁。
徳川家康が生まれたことで知られ、公園内には「産湯の井戸」や「えな(胞衣)塚」など家康ゆかりのものが残っている。
歴史・概略
室町時代中期、三河国仁木氏の守護代であった西郷稠頼(つぎより)とその子頼嗣(よりつぐ)によって、北方の守りとして龍頭山に築城したことが始まり。
その後、家康の祖父松平清康が岡崎城に入ったが、家臣の謀反によって殺害された。さらには父松平広忠も謀反によって命を落とすなどし、今川氏の城代が置かれた。しかし、家康19歳のとき、桶狭間の戦いで今川義元が討ち取られたことを契機に今川家より独立を果たした。
家康が江戸に幕府を開いた後は、譜代大名が城主を務めた。岡崎藩の石高は5万石程度とさほど多くはないものの、家康公が誕生した城として神聖視され、大名たちは岡崎城主になることを誇りにしたという。
- 築城:享徳元年(1452年)
- 廃城:明治6年(1873年)
- 築城主:西郷稠頼・頼嗣
- 構造:梯郭式・平山城
- 主な城主: 西郷氏・松平氏・田中氏・本多氏・水野氏
- 日本100名城
- 享徳元年(1452年)、西郷氏により築城
- 享禄4年(1531年)、松平家が城主となる
- 天文11年(1542年)、徳川家康が岡崎城に生まれる
- 永禄3年(1560年)、桶狭間の戦い
- 元亀元年(1570年)、家康が浜松城へ居城を移す/家康の長男・松平信康が城主となる
- 天正7年(1579年)、信康が二俣城で切腹
- 天正7年(1579年)、石川数正が城代となる
- 天正13年(1585年)、数正が出奔
- 慶長5年(1600年)、関ケ原の戦い
- 元和3年(1617年)、天守が完成
- 明治6年(1873年)、廃城
見どころ・おすすめ
- 天守閣-岡崎城の歴史を伝える展示館。展望室からは岡崎市を一望。
- 家康館-家康誕生から天下人になるまでを伝える展示館。
- 徳川家康公像-家康の像。
- しかみ像-家康が三方ヶ原敗戦時に描かせたと言われる肖像画の像。
- 本多平八郎忠勝公像-徳川四天王のひとり本多忠勝の像。
- 東照公産湯の井戸-家康誕生時に産湯に使われたと伝わる井戸。
- 東照公えな塚-家康のへその緒を埋めたと伝わる塚。
史跡情報
地図 |
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【場所】
愛知県岡崎市康生町 |
主な施設 |
天守閣(展示室)・家康館・二の丸能楽堂・巽閣・龍城神社・東隅櫓 |
利用時間 |
【天守閣・家康館】 9:00 ~ 17:00 |
定休日 |
【天守閣・家康館】 年末年始 |
料金 |
【天守閣】 大人200円 小人100円 【家康館】 大人360円 小人200円 (割引あり) |
交通 |
【電車】 ・名鉄「岡崎公園前」駅から約0.6Km ・愛知環状鉄道「中岡崎」駅から約0.7Km 【バス】 ・名鉄バス「岡崎公園前」バス停 ・岡崎市コミュニティ「岡崎公園前」バス停 【マイカー】 ・東名高速「岡崎IC」から約3Km ・駐車場あり |