幕末から明治かけて起こった戊辰戦争において、薩摩の西郷隆盛と旧幕臣の山岡鉄舟が会見を行った松崎屋源兵衛宅があった場所。
歴史・概略
- 慶応4年(1868年)1月、「鳥羽・伏見の戦い」において旧幕府軍に勝利した新政府軍は江戸への進軍を開始した。戦闘を避けようとする徳川慶喜の意向を受けた勝海舟は、山岡鉄舟(やまおか・てっしゅう)を東征軍の下へと向かわせ、山岡は新政府軍参謀の西郷隆盛と3月9日に駿府で会見した。
- この会見で江戸城の明け渡しや慶喜の処遇など、新政府軍優位の山岡にとっては厳しい状況での準備交渉が行われ、後に行われた勝と西郷の会談で江戸城無血開城が実現することとなった。
- この山岡鉄舟のほか、勝海舟、高橋泥舟の幕末に活躍した旧幕臣三人の舟の字をとって「幕末の三舟」と呼ばれる。
見どころ・おすすめ
- 静岡は徳川家康が幼少期と晩年を過ごした地で、徳川氏にとって第二の本拠ともいえる場所。周辺には駿府城を始め、久能山東照宮や臨済寺、徳川慶喜謹慎の地、慶喜屋敷跡など徳川に関連する史跡が点在する。
- さった峠東側にこの会見前に官軍に襲われて鉄舟が逃げ込んだという望嶽亭藤屋があるので、そちらも合わせてどうぞ。
史跡情報
地図 |
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【場所】 静岡県静岡市葵区御幸町 【付近の史跡】
[ 南・約0.3km ] 徳川慶喜公屋敷跡
[ 北西・約0.4km ] わさび漬発祥の地
[ 南西・約0.6km ] 徳川慶喜謹慎之地(宝台院)
[ 北西・約0.6km ] 駿府城公園
[ 南東・約3km ] 登呂遺跡
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主な施設 |
「西郷・山岡会見之史跡」碑 |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・静岡鉄道「新静岡」駅から約0.1Km ・JR「静岡」駅から約0.4Km 【バス】 ・しずてつジャストライン「新静岡」バス停 【マイカー】 ・東名高速「静岡IC」から約4Km |