「長享の乱」の戦闘のひとつ「実蒔原の戦い」が行われた場所。
歴史・概略
- 「実蒔原(さねまきばら)の戦い」は、山内上杉家(やまうちうえすぎけ)の上杉顕定(あきさだ)と、扇谷上杉家(おうぎがやつうえすぎけ)の上杉定正の間で行われた戦い。この関東を本拠とする上杉氏同士の間で行われた戦いはおよそ20年にも及び、総称して「長享の乱(ちょうきょうのらん)」と呼ぶ。
- 乱の発生前、「享徳の乱(きょうとくのらん)」により勢力を増した扇谷上杉家の実力者であった太田道灌(おおた・どうかん)が謀殺された。このことで扇谷上杉家と山内上杉家の関係が不安定化、戦闘へと発展した。
- 長享元年(1487年)、山内上杉家の顕定は武蔵国鉢形城を出兵、扇谷上杉家の相模支配の本拠地である相模国糟屋館(かすやのやかた)を目指した。これに対し扇谷上杉家の定正は、武蔵国河越城から駆け付け糟屋館近くの実蒔原で激突した。顕定軍1000騎に対し、定正軍は200騎で奇襲し顕定軍を打ち破った。
史跡情報
地図 |
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【場所】
神奈川県厚木市七沢 |
主な施設 |
実蒔原古戦場碑・案内板 |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【バス】 ・神奈川中央交通「はつみ坂」「薬師入口」バス停 【マイカー】 ・新東名高速道路「伊勢原大山IC」から約3Km |