藤原氏の別荘、および白河上皇が建立した法勝寺(ほっしょうじ)の跡。
歴史・概略
- 白河院は、平安時代初期の公家で藤原氏全盛の礎となった藤原良房が、この場所に別業(別荘)を営んだことに始まり、白河殿や白河第などと呼ばれた。その後は摂関家嫡流に受け継がれ、師実の代になって時の天皇・白河天皇に献上された。
- 承保2年(1075年)、白河天皇により法勝寺を造営。
- 承暦元年(1077年)、金堂の落慶供養が執り行われる。
- 永保3年(1083年)、八角九重塔と愛染堂が完成。八角九重塔跡地の京都市動物園内には、九重塔跡碑が立っている。
- その後、法勝寺は天皇家から厚い保護を受け、以降もこの周辺には尊勝寺・最勝寺・円勝寺・成勝寺・延勝寺など、天皇家ゆかりの寺が次々と建てられていった。
すべてに勝の字が含まれているこれらの寺を総称して六勝寺と呼ぶ。 - しかし、その後の度重なる火災や戦乱などにより、室町時代後期には廃絶した。
見どころ・おすすめ
- 岡崎周辺には六勝寺や御所跡など、院政期の跡地が点在しているのでまとめて回ればよいかと。
史跡情報
地図 |
---|
【場所】 京都府京都市左京区岡崎法勝寺町 【付近の史跡】
[ 西・約0.1km ] 法勝寺金堂基壇跡
[ 東・約0.4km ] 尊良親王墓
[ 西・約0.4km ] 二条大路末北築地塀地業石(最勝寺跡)
[ 西・約0.5km ] 成勝寺跡
[ 東・約0.6km ] 南禅寺
|
主な施設 |
石碑・案内板 |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・地下鉄「蹴上」駅から約0.7Km 【バス】 ・市バス「岡崎法勝寺町」「南禅寺・疏水記念館・動物園東門」バス停 【マイカー】 ・名神高速「京都東IC」から約5Km |