平安時代前期の公卿・藤原良房の屋敷があった場所。
歴史・概略
- 藤原良房(ふじわら・よしふさ)は平安時代前期の公卿。文徳天皇(もんとくてんのう)の皇位継承に関わり、娘を入内させた。その後、間に生まれた幼い清和天皇(せいわてんのう)を皇位につけ、良房は外戚として権力を振るった。さらに貞観8年(866年)に起った「応天門の変」では、政敵の大伴氏を排除して藤原氏として初めて摂政に就くなど、後に続く藤原氏隆盛の基礎を築いた人物である。
この場所には、良房の屋敷である染殿第(そめどのだい・そめどのてい)があったといわれる。 - 染殿第は、良房の娘であり清和天皇の生母でもある藤原明子(ふじわら・めいし)の御所として使われ、清和天皇が陽成天皇(ようぜいてんのう)に譲位した後の御所としている。
- 染殿井は染殿第の中にあった井戸で、かつては京都三名水のひとつといわれていた。しかし、現在は枯れてしまい遺構となっている。
見どころ・おすすめ
- かつて存在していた宮家や公家屋敷の多くは、一部を残してほとんどが撤去されており、今は一年中草花が楽しめる公園として整備されている。
- 京都御苑内は平安時代から幕末に至る屋敷跡が点在し、いたるところに説明書きの駒札が立てられているので、それを巡るだけでもかなり楽しめる。
史跡情報
地図 |
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【場所】 京都府京都市上京区京都御苑 【付近の史跡】
[ 西・約0.2km ] 橋本家跡(京都御苑・和宮生誕地)
[ 北東・約0.2km ] 藤原定家 一条京極第跡
[ 南東・約0.2km ] 紫式部邸宅址(廬山寺・源氏物語執筆地)
[ 北東・約0.2km ] 大久保利通旧邸
[ 南西・約0.3km ] 学習院跡(京都御苑)
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主な施設 |
染殿井・案内板 |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・地下鉄「今出川」「丸太町」駅 ・京阪電車「出町柳」「神宮丸太町」駅 【バス】 ・市バス「同志社前」「烏丸一条」「府立医大病院前」「烏丸今出川」バス停 【マイカー】 ・名神高速「京都南IC」から約9Km ・駐車場あり |