平安京遷都より続く京都にある真言宗寺院で教王護国寺(きょうおうごこくじ)とも呼ばれる。高野山を開いた平安時代の高僧空海ゆかりの寺として知られている。
歴史・概略
- 平安京造営の際、都の守りとして建てられた国立の官寺。平安京の南側中央に設置された正門ともいえる羅城門(らしょうもん)の東側に東寺(とうじ)、西側に西寺(さいじ)がそれぞれ建てられた。それから数十年後の弘仁14年(823年)、東寺は空海(弘法大師)に下賜され真言密教の根本道場となった。
- 1200年に及ぶ長い歴史の中では衰退していた時期もあったが、多くの有力者によって支えられ、現在では京都観光の名所となっている。
- 国宝(金堂・五重塔・大師堂・蓮花門・観智院客殿)
- 世界遺産(古都京都の文化財)
- おもな出来事
・796年 建立
・823年 真言密教根本道場となる
・1221年 京方の三浦胤義が立て籠り幕府軍と交戦(承久の乱)
・1336年 足利尊氏と新田義貞が交戦(延元の乱)
・1336年 光厳上皇が仮の御所とする
・1467年 応仁の乱で大内政弘が陣を置く
・1486年 火災により大部分を焼失
・1603年 豊臣秀頼の寄進により金堂建立
・1644年 徳川家光の寄進により五重塔建立
・1994年 世界遺産に認定
史跡情報
地図 |
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【場所】 京都府京都市南区九条町 【付近の史跡】
[ 北西・約0.5km ] 六孫王神社
[ 西・約0.5km ] 羅城門遺址(平安京)
[ 北・約0.7km ] 西八条第跡(平家一族の邸宅跡)
[ 北東・約0.8km ] 不動堂村屯所跡(新選組)
[ 西・約0.9km ] 西寺跡
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主な施設 |
金堂・講堂・五重塔・南大門・東大門・食堂・宝蔵・宝物館 |
利用時間 |
開門 3月20日~ 5:00~17:00 4月18日~ 5:00~18:00 9月20日~ 5:00~16:30 拝観 3月20日~ 8:30~17:00 4月18日~ 8:30~18:00 9月20日~ 8:30~16:30 |
定休日 |
無休 |
料金 |
金堂・講堂・五重塔 大人500円・高校生400円・中学生以下300円 (特別拝観などの料金の変動あり) |
交通 |
【電車】 ・近鉄電車「東寺」駅から約0.5Km ・JR「京都駅」から約1Km 【バス】 ・市バス「東寺東門前」「東寺西門前」「九条大宮」バス停 【マイカー】 ・名神高速「京都南IC」から約3Km ・駐車場あり |