歴史・概略

• 江口城（えぐちじょう）は、かつての江口村周辺にあったとされるが、正確な資料がない上、すでに宅地化が進んでいるため、場所や構造などは不明のままである。
  現在の大隅神社にある狛犬が、城内にあったものとされる。
• 築城年代、廃城年代はともに不明だが、細川晴元（ほそかわ・はるもと）の側近・三好政長（みよし・まさなが／1508年－1549年）によって築城されたのではないかとされる。
• 天文18年（1549年）、「江口の戦い」が勃発。
  政長は同族の三好長慶（みよし・ながよし）と争い、江口城は戦場となった。この戦いにより政長は戦死、長慶は晴元や将軍足利義輝らを京より追放し、三好政権を樹立するきっかけとなった。


三好長慶が本拠とした芥川山城跡（大阪府高槻市）

• 築城：不明
• 廃城：不明
• 築城主：三好政長
• 構造：不明
• 主な城主：三好政長・三好長慶・中川重清

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歴史・概略

• 永生年間（1504年～1521年）頃、室町幕府管領・細川高国配下の能勢（のせ）氏による築城がはじまりとされる。本格的な山城になったのは、高国との抗争に勝利した細川晴元（ほそかわ・はるもと）が本拠としていた時代で、その後晴元は配下の三好長慶（みよし・ながよし）によって京を追われた。芥川山城は三好方の城となって、天文22年（1553年）には長慶の本拠となった。


長慶が政権を樹立するきっかけとなった「江口の戦い」が行われた江口城跡（大阪府大阪市）

• 永禄3年（1560年）、長慶は芥川山城を嫡男の義興（よしおき）に譲り、河内の飯盛山城へ移った。
• 永禄6年（1563年）、城主の義興が急死、その後は三好三人衆のひとり三好長逸（みよし・ながやす）が城主となった。
• 永禄11年（1568年）、織田信長が近畿に勢力を伸ばし三好勢力を京周辺から追い出すと、和田惟政（わだ・これまさ）が高槻城に入城、元亀2年（1571年）に芥川山城は廃城となった。


高槻城跡（大阪府高槻市）

• 本来、「芥川城（あくたがわじょう）」と呼ぶのが正しいが、南の平野部にあった芥川城と混同されるのを避けるため、今は「芥川山城」と呼んで区別される。


芥川城址碑（大阪府高槻市）

• 築城：永正12年（1515年）？
• 廃城：元亀2年（1571年）
• 築城主：細川高国
• 構造：連郭式山城
• 主な城主：細川晴元・三好長慶

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見どころ・おすすめ

• 本丸跡－山頂部に位置し、南方向の眺めがよく遠く大阪の街を望める。
• 曲輪群・土塁－数多くの曲輪群がそのまま残されており、周囲の土塁の様子もはっきりとわかる。
• 堀切・土橋－曲輪群を分断する堀切とそれを繋ぐ土橋の様子が良く分かる。
• 石垣－大手道にはだいぶ朽ちてはいるが石垣が残されている。

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歴史・概略

• 天文18年（1549年）、「江口の戦い」で三好長慶に敗れ京都を追われた12代将軍・足利義晴と、管領・細川晴元が京都奪還のため、京都東山の如意ヶ嶽中腹に築城した城。


江口城跡（大隅神社）（大阪府大阪市）

• 天文19年（1550年）、義晴が死去。義晴の子で打倒長慶を受け継ぐ13代将軍・足利義輝が中尾城に入城、ここを拠点に上洛してきた三好軍と京都各地で戦闘を起こした。
• しかし、三好軍が近江へと進出し始めたため、背後を脅かされた義輝は中尾城を撤退、その後入ってきた三好軍によって破却された。
• 京都東山は京都市街地の東側にある山で、京都を本拠とする足利将軍家の詰めの城として、たびたび利用された。中尾城のほか将軍山城・如意ヶ嶽城・霊山城などが建てられ、戦場となった。


京都東山に建てられた将軍山城（京都府京都市）

• 築城：天文18年（1549年）
• 廃城：天文19年（1550年）
• 築城主：足利義晴・細川晴元
• 構造：山城
• 主な城主：足利義晴・足利義輝

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見どころ・おすすめ

• 銀閣寺から大文字山（如意ヶ嶽）に登る登山道から別のルートへ進む。メインルートから外れていて、道がやや荒れているので注意が必要。
• 城跡はほとんど野放し状態。逆に言うと廃城後の状態がそのまま残されていて、曲輪や土塁、土橋などが割と分かりやすい状態で残っている。
• 銀閣寺から登ると手前のピーク（中尾城の北西）が大山出城で、ここにも曲輪跡や土塁跡などが残されている。