京都府京都市にあった室町時代の山城。
歴史・概略
- 「応仁の乱」による混乱が続く文明元年(1469年)、東軍に属していた近江の有力武将・多賀高忠によって築かれたとされる。
- 永正6年(1509年)、細川氏の家督を巡って細川高国と細川澄元の軍が如意ヶ嶽周辺で戦闘、澄元は敗れ阿波へと敗走した。
- 永禄元年(1558年)、足利将軍家を京都より追放し京都支配を強めていた三好長慶に対し、足利義輝が京都復帰を狙って京都に進軍、将軍山城や如意ヶ嶽の周辺で戦闘が行われた。この後長慶と義輝は和睦し、義輝は京都復帰を果たすことになった。
- 築城:文明元年(1469年)
- 廃城:不明
- 築城主:多賀高忠
- 構造:山城
- 主な城主:多賀高忠
見どころ・おすすめ
- 現在は展望台ともなっている如意ヶ嶽山頂付近一帯が、かつては城として整備された。山頂から見る京都市街の眺めは抜群で、市街からのアクセスがよく銀閣寺裏から簡単に登れるので、多くの登山客が訪れている。
- 今も曲輪・土塁・虎口などが見ることができるが、特に案内はなく、保存整備のようなものも行われていない。
史跡情報
地図 |
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【場所】 京都府京都市左京区鹿ケ谷菖蒲谷町 【付近の史跡】
[ 西・約0.5km ] 俊寛僧都鹿谷山荘跡
[ 北西・約1.1km ] 中尾城跡
[ 西・約1.4km ] 銀閣寺(足利義政東山殿)
[ 西・約1.5km ] 冷泉天皇 櫻本陵
[ 西・約1.9km ] 尊良親王墓
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主な施設 |
曲輪・土塁・堀切 |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・地下鉄「蹴上」駅から徒歩 【バス】 ・市バス「銀閣寺前」バス停から徒歩 |