幕末期、江戸の守りのために築造された東京都港区にある砦跡。
歴史・概略
- 嘉永6年(1853年)7月、アメリカ合衆国東インド艦隊司令長官および遣日大使であるマシュー・ペリーが艦隊4隻を率いて浦賀沖に来航、日本に対して開国を求めた。この出来事によって海防の必要性を痛感した幕府は、西洋砲術に長けていた江川太郎左衛門(英龍)に対し江戸湾の防備計画の作成を命じた。
- 翌月、太郎左衛門は品川沖に11基の台場建設を計画、すぐに着工に移った。しかし財政難などの理由により計画は思ったように進まず、結局着手したのは7基のみで完成に至った台場は6基だけというお粗末な結果であった。
- 外国勢力から江戸を守るため建設された台場であったが、間もなく開国を迎え戦闘に発展することなく役目を終えた。台場はその後の開発で埋め立てられ、いま現在残るのは第三台場と第六台場のみとなった。見学可能な施設は第三台場のみである。
史跡情報
地図 |
---|
【場所】
東京都港区台場 |
主な施設 |
船着場跡・火薬庫跡・玉薬置所跡・兵舎跡 |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・ゆりかもめ「お台場海浜公園」駅から約1.2Km ・東京臨海高速鉄道「東京テレポート」駅から約1.6Km 【マイカー】 ・首都高速「台場IC」 ・駐車場あり |