法円坂遺跡・前期難波宮内裏西方官衙 | 場所と地図 – 歴史のあと

法円坂遺跡・前期難波宮内裏西方官衙

法円坂遺跡 京跡・宮跡
法円坂遺跡
ジャンル:京跡・宮跡/その他遺跡
史跡年代:古墳時代(法円坂遺跡)/飛鳥時代(前期難波宮内裏西方官衙)
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大阪市にある古墳時代および飛鳥時代の建物跡。

歴史・概略

  • 現在大阪歴史博物館とNHK大阪ホールが建っている場所(大阪城の南西、難波宮公園の北西)において古墳時代飛鳥時代の建物跡を発見。古墳時代のものは法円坂遺跡(ほうえんざかいせき)飛鳥時代のものは前期難波宮内裏西方官衙(ぜんきなにわのみやだいりせいほうかんが)とそれぞれ呼ばれる。
  • 法円坂遺跡からは5世紀前半頃(古墳時代中期)のものとみられる掘立柱跡がみつかっており、その特徴から高床式倉庫と推定されている。建物の大きさは1棟約10m×9m、南北2列、東西8列に整然と並んだ全16棟にも及ぶ建物群であった。付近にあったはずの難波津(なにわづ)と大陸とを行き来する貿易船の物資の中継地点として機能したとみられる。
  • 時代はちょうど大坂を拠点とした仁徳天皇の頃にあたり、場所の特定はされていないが難波高津宮(なにわたかつのみや)への物資もここから運ばれていたものと考えられる。
  • 前期難波宮内裏西方官衙(官衙は役所や官庁の同義語)はこの南東すぐの場所にある難波宮跡に付随した施設で、中でも前期難波宮と呼ばれる飛鳥時代の遺跡である。
    始まりは645年、「乙巳の変」のあと孝徳天皇によって遷都され40年ほど使われた。正確には難波長柄豊崎宮(なにわのながらのとよさきのみや)といい、奈良時代の遺跡と区別して前期難波宮と呼ぶ。
  • 遺跡からは南北に並ぶ倉庫や2つの大型建物、塀などの柱跡のほか、土器や木簡が見つかっている。
  • 前期難波宮内裏西方官衙復元模型

    前期難波宮内裏西方官衙復元模型(大阪歴史博物館)

見どころ・おすすめ

  • 建物跡や柱跡などがわかりやすくタイルで示されている。また、古墳時代の倉庫1棟が復元展示されている。
  • 大阪歴史博物館では遺構そのものが展示されており、学芸員の方が案内する遺跡見学ツアーも開催しているので参加してみるのも面白い。
大阪歴史博物館

大阪歴史博物館

史跡情報

地図
【場所】
大阪府大阪市中央区大手前
【付近の史跡】
[ 南東・約0.3km ] 難波宮跡公園
[ 北東・約0.4km ] 石山本願寺推定地
[ 東・約0.4km ] 難波宮内裏東方遺跡
[ 南東・約0.5km ] 前期難波宮朝堂院南門跡
[ 東・約0.6km ] 難波宮跡東辺
主な施設
法円坂遺跡倉庫群跡・法円坂遺跡復元倉庫
前期難波宮倉庫群跡・前期難波宮塀跡
大阪歴史博物館
利用時間
公園内は常時

【大阪歴史博物館】
・9:30 ~ 17:00
定休日
公園内は常時

【大阪歴史博物館】
・火曜日(祝日の場合翌日)
・年末年始
料金
公園内は無料

【大阪歴史博物館】
・大人600円
・高校大学生400円
交通
【電車】
・地下鉄「谷町四丁目」駅
・JR「森ノ宮」駅

【バス】
・大阪シティバス「馬場町」バス停

【マイカー】
・駐車場あり
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