京都にある天台圓淨宗の本山。廬山寺(ろざんじ)。紫式部の邸宅跡とされ、源氏物語が書かれた場所ともいわれる。
歴史・概略
- 紫式部(むらさきしきぶ)の曾祖父で小倉百人一首の歌人の一人でもある権中納言藤原兼輔が、この場所に屋敷を構えたことが始まり。そしてこの地で育った紫式部が「世界最古の長篇小説」といわれる源氏物語を執筆した場所とされている。
- 紫式部は、平安時代中期の作家・歌人。百人一首「めぐり逢(あ)ひて 見しやそれとも 分かぬ間(ま)に 雲がくれにし 夜半(よは)の月かな」作者。
時の権力者藤原道長(ふじわらみちなが)の娘で、一条天皇の中宮・藤原彰子(ふじわらしょうし・上東門院)に仕えた。その時の宮中での生活の様子については「紫式部日記」に書き残されている。 - ただ、紫式部については不明な点が多く、生年や没年はおろか本名すら分かっていない。そもそも源氏物語の作者は紫式部ではないとする意見もある。
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史跡情報
地図 |
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【場所】 京都府京都市上京区北之辺町 【付近の史跡】
[ 東・約0.1km ] 御土居(廬山寺・豊臣秀吉)
[ 北西・約0.2km ] 染殿井(京都御苑・藤原良房染殿第跡)
[ 西・約0.3km ] 土御門第跡(京都御苑・藤原道長邸)
[ 北・約0.3km ] 藤原定家 一条京極第跡
[ 北・約0.3km ] 大久保利通旧邸
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主な施設 |
源氏庭 |
利用時間 |
9:00 ~ 16:00 |
定休日 |
無休 |
料金 |
大人500円・小中学生400円 |
交通 |
【電車】 ・京阪電車「出町柳」駅から約1Km ・叡山電鉄「出町柳」駅から約1Km ・地下鉄「今出川」駅から約1.2Km 【バス】 ・市バス「府立医大病院前」バス停 【マイカー】 ・名神高速道路「京都東IC」から約8Km |