その昔、ここを流れていた堀川に何艘もの舟を浮かべ、その舟同士を繋いで橋代わりとした舟橋があったといわれる。また、室町時代初期には政権の実力者であった高師直の屋敷があった場所である。
歴史・概略
- 高師直(こうのもろなお)は室町幕府初代将軍・足利尊氏に古くより仕え、倒幕運動や南北朝動乱で活躍、幕府内で執事を務めるなど政権ナンバー2ともいえる人物であった。しかし、同じく政権内の実力者であった尊氏の弟・足利直義(あしかが・ただよし)と激しく対立、武力衝突に至った。最終的に直義派により殺害され、高氏は政権より排除されてしまった(観応の擾乱:かんのうのじょうらん)。
- 堀川はかつて京都を南北に流れていた水流で、平安京造営時の整備によって開削され運河として利用されてきた。しかし戦後の都市整備により水流は無くなり、堀川通に名を残すのみであったが、最近の環境意識の高まりから一部で堀川の流れが復活し、市民の憩いの場となっている。
史跡情報
地図 |
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【場所】 京都府京都市上京区西船橋町 【付近の史跡】
[ 北・約0.2km ] 山名宗全邸跡
[ 北西・約0.2km ] 山名宗全旧蹟
[ 南・約0.2km ] 安倍晴明公居館之趾(晴明神社)
[ 南東・約0.2km ] 慶長天主堂跡
[ 南・約0.2km ] 千利休居士聚楽屋敷址
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主な施設 |
石碑のみ |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・地下鉄「今出川」駅から約0.7Km 【バス】 ・市バス「堀川今出川」「今出川大宮」バス停 【マイカー】 ・名神高速道路「京都南IC」から約9Km |