平安時代後期、平安京北東にある白河に建立された成勝寺の跡。
歴史・概略
- 成勝寺(せいしょうじ・じょうしょうじ)は、平安時代後期の崇徳天皇(すとくてんのう)により建立され、保延5年(1139年)に落慶供養が行われた。京都白河に天皇家が建立した六つの御願寺(六勝寺)のひとつである。
- 六勝寺(ろくしょうじ)は白河天皇が法勝寺(ほっしょうじ)を建立したことに始まり、その後、尊勝寺・最勝寺・円勝寺・成勝寺・延勝寺と次々に建立されていった。すべてに勝の字を含んでいることから、これらの寺は六勝寺と総称して呼ばれる。
- 平安時代後期は白河天皇に始まる院政の時代であり、白河の地は御所が置かれるなど政治の表舞台ともいえる場所であった。しかし武家の時代になると次第に権力は失われ、火災や戦乱に見舞われても再建する力が衰えていった。京都の街が荒廃する原因ともなった「応仁の乱」の頃には六勝寺はほぼ廃絶したが、成勝寺のみ伏見で復興しその後江戸へ移転した。
見どころ・おすすめ
- 六勝寺跡や御所跡など院政期に建てられていた建物跡はさすがに残ってはいないが、石碑が置かれているので回ってみるのがおすすめ。
史跡情報
地図 |
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場所:京都府京都市左京区岡崎成勝寺町 |
主な施設 |
石碑のみ |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・地下鉄「東山」駅 ・京阪「神宮丸太町」駅 【バス】 ・市バス「岡崎公園[ロームシアター]」「岡崎公園[美術館]」バス停 ・京都バス「東山二条・岡崎公園口」バス停 ・京阪バス「東山二条」バス停 【マイカー】 ・名神高速道路「京都東IC」から約6Km |