平安京大内裏の外郭に設けられた門のひとつ待賢門の跡。
歴史・概略
- 待賢門(たいけんもん)は平安京大内裏と外とを繋ぐ門のひとつである。大内裏とは天皇の住む内裏や内裏の中心である朝堂院(ちょうどういん)、外国使節の接待や宴を催した豊楽院(ぶらくいん)、行政を執り行う各省などの機構がまとまった重要施設である。南北約1.4km、東西約1.2kmの巨大な空間で都の中心、最北に置かれた。
- 大内裏と周囲とは築地で隔てられ、東西南北3つずつの門が設置された。これを十二門と呼ぶ。待賢門はそのうちのひとつで、内裏の東面中央に設置された門である。そのことから中御門(なかみかど)、そこから通ずる通りを中御門大路と呼んだ。
- 大内裏は焼失、再建を繰り返していたが平安時代末期ごろより再建されなくなり荒廃した。
見どころ・おすすめ
- ここもそうだが、平安京大内裏に関する史跡で、我々が見られる形で残っているものは基本的にない。ただ、各所に石碑や案内が立てられているので、結構な広範囲ではあるが回ってみるといい。
史跡情報
地図 |
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【場所】 京都府京都市上京区大黒町 【付近の史跡】
[ 南東・約0.1km ] 聚楽城上杉景勝・直江兼続屋敷跡
[ 南西・約0.3km ] 所司代屋敷址(京都)
[ 南・約0.3km ] 京都所司代跡
[ 北西・約0.3km ] 聚楽城鵲橋旧蹟
[ 南東・約0.3km ] 高陽院邸跡
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主な施設 |
石碑のみ |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・地下鉄「二条城前」「丸太町」駅から約1Km 【バス】 ・市バス「堀川下立売」「堀川丸太町」バス停 【マイカー】 ・名神高速道路「京都南IC」から約8Km |