平安時代の陽成上皇が御所とした邸宅跡。また、源氏物語の主人公である光源氏の邸宅のひとつである二条院の候補地ともなっている。
歴史・概略
- 陽成天皇(ようぜいてんのう)は平安時代初期に在位した第57代天皇。暴君であったともいわれており、宮中での変死事件をきっかけに退位させられた。その結果、大叔父にあたる光孝天皇が即位し、皇統が移されることとなった。
ただ、事件については謎が多く、実際は関係が悪かった藤原基経(ふじわら・もとつね/史上初の関白に就いたとされる実力者)によるでっち上げで、事件処理の正当性を保つために暴君としたとの見方もある。 - 元慶8年(884年)、陽成天皇が譲位し、当地に遷って御所とした。屋敷は東西1町南北2町、案内板が立てられているのはちょうど真ん中あたりで、ここから北と南に1町の範囲に及ぶ。上皇崩御後は悪評を嫌ってか積極的に活用はされず、北側半分は宅地に、南側半分は荒れるに任された。
- 【源氏物語】二条院は光源氏の主要な屋敷であり、母である桐壺更衣(きりつぼのこうい)の里内裏を光源氏が伝領し元服後に移り住んだ場所。
陽成院の荒れるに任された南側の屋敷が二条院にあてられているが、説はほかにもあり確定はしていない。
見どころ・おすすめ
史跡情報
地図 |
---|
【場所】
京都府京都市中京区東夷川町 |
主な施設 |
案内板のみ |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・地下鉄「丸太町」「二条城前」駅から約0.5Km 【バス】 ・市バス「府庁前」「文化庁前・府庁前」バス停 ・京都バス「府庁前」「文化庁前・府庁前」バス停 ・西日本JRバス「文化庁前・府庁前」バス停 【マイカー】 ・名神高速「京都南IC」から約8Km |