望嶽亭藤屋（山岡鉄舟）

静岡県静岡市にあった山岡鉄舟ゆかりの茶店。

歴史・概略

• 慶応4年（1868年）、「鳥羽・伏見の戦い」によって薩長を中心とした後の新政府軍と旧幕府軍が衝突。この戦いに勝利した新政府軍は徳川氏の本拠であり旧幕府軍の大将・徳川慶喜が逃亡した江戸城を目指していた。
  この事態に幕臣の勝海舟は、江戸での戦闘を避けるべく山岡鉄舟（やまおか・てっしゅう）を新政府軍の西郷隆盛の下へと派遣した。しかし山岡が東海道を西へと向かう途中に新政府軍に追われ、その際望嶽亭に逃げ込んで漁師に変装して危機を脱したとされる。


徳川将軍家の本拠　江戸城（東京都千代田区）

• この後山岡は無事に西郷との会談を行い、慶喜の処遇や江戸城明け渡し、武器の引き渡しなどについて厳しい交渉を行い、江戸城を無血開城へと導いた。この功績から勝海舟、高橋泥舟とともに「幕末の三舟」と呼ばれるようになった。


西郷・山岡会見之史跡碑（静岡県静岡市）

見どころ・おすすめ

• 当時の雰囲気そのままの建物・鉄舟をかくまった部屋・鉄舟が逃れた隠し階段・鉄舟が置いていったピストルなど
• 静岡市街にはその後西郷と会見した石碑（西郷・山岡会見の地）が立っているのでそちらも合わせてどうぞ。

史跡情報