平安京の北東・白河に残された平安時代後期のものとみられる築地塀跡。
歴史・概略
- 岡崎公園の駐車場建設における発掘調査で、平安時代後期の二条大路末の北側築地塀の基礎であったとみられる地業石が出土、そのまま岡崎公園の一角に復元展示されている。二条大路末とは、平安京の二条大路より鴨川の東側にそのまま伸ばした道路で、道幅は30メートルほどあったといわれる。
- 鴨川の東は白河と呼ばれ、平安時代初期の公卿・藤原良房が白河に別業(別荘)を営んで以来、屋敷や寺院の建立が続いた。平安時代後期になると、二条大路末北側に白河上皇が御所を置き、周辺には天皇の御願寺が相次いで建てられるなど、およそ100年続いた院政期の政治が行われた中心地のひとつとなった。
地業石が置かれた場所は、鳥羽天皇の御願寺のひとつ最勝寺があった場所と推定されている。
史跡情報
地図 |
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【場所】 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町 |
主な施設 |
地業石 |
利用時間 |
常時 |
定休日 |
無休 |
料金 |
無料 |
交通 |
【電車】 ・地下鉄「蹴上」駅から約0.7Km ・京阪電車「神宮丸太町」駅から約1.8Km 【バス】 ・市バス「岡崎法勝寺町」「南禅寺・疏水記念館・動物園東門」バス停 【マイカー】 ・名神高速「京都東IC」から約5Km |