京都伏見にあった船宿。幕末の混乱期、薩摩藩同士の粛清が行われたり、坂本龍馬が襲撃を受けたりした寺田屋事件が起きた現場として知られる。
歴史・概略
- 伏見は大阪と京都中心部を結ぶ物流の中継地点として栄え、周辺にはいくつかの船宿があった。寺田屋はそうした船宿のうちのひとつである。
- 文久2年(1862年)、公武合体を推し進める島津久光側の薩摩藩士たちが、寺田屋に集まった過激な行動に出ようとする薩摩藩の尊皇派を粛清。「寺田屋騒動」とも呼ばれる。
- 慶応2年(1866年)、幕府の役人が宿泊していた坂本龍馬を捕縛しようと襲撃、龍馬はピストルで応戦し役人数名を射殺して逃走した。「寺田屋遭難」とも呼ばれる。
- 慶応4年(1868年)、「鳥羽伏見の戦い」により伏見周辺の建物が被害を受け、寺田屋も焼失。現在の建物は明治期に再建されたものである。
見どころ・おすすめ
- 旅籠寺田屋-再建されたものと言われるが、レトロな雰囲気の建物は必見。
- 寺田屋跡-維新当時の井戸や坂本龍馬像など。
- 周辺には寺田屋事件や寺田屋騒動、鳥羽伏見の戦いなどの史跡が多数あるのでまとめて回るといい。
史跡情報
地図 |
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【場所】 京都府京都市伏見区南浜町 【付近の史跡】
[ 西・約0.1km ] 伏見口の戦い激戦地跡
[ 南西・約0.1km ] 伏見長州藩邸跡
[ 北西・約0.1km ] 電気鉄道事業発祥の地(下油掛停車場跡)
[ 東・約0.2km ] 伏見土佐藩邸跡
[ 北東・約0.3km ] 「鳥羽・伏見の戦い」会津藩駐屯地跡(伏見御堂)
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主な施設 |
寺田屋・伏見寺田屋殉難九烈士之碑・坂本龍馬像・寺田屋騒動記念碑・坂本龍馬の碑 |
利用時間 |
10:00 ~ 15:40 |
定休日 |
年始・月曜不定休 |
料金 |
大人400円・中高大生300円・小学生200円 |
交通 |
【電車】 ・京阪電車「中書島」駅から約0.5Km ・近鉄電車「桃山御陵前」駅から約0.9Km 【バス】 ・市バス「京橋」「中書島」バス停 ・京阪バス「京橋」「中書島」バス停 【マイカー】 ・名神高速「京都南IC」から約10Km |